腰椎矯正について

腰椎矯正とは?

腰椎とは全身の中でも中心部分にあたり、身体を支えるにあたって重要な骨(椎体)です。腰椎は1番から5番まで5つの椎体があり、背骨の中でも最も大きく、骨盤から下、つまり下肢へいく神経を出しています。

腰椎の動きは、前屈(体幹を前方へ倒す動き)と後屈(体幹を後方へ反らす動き)を行います。「えっ!腰を捻る」って言うぐらいだから体幹を捻る(回旋=身体を左右に回す動き)動作もあるんじゃないの?って皆様は思われていると思いますが、

チョットだけ詳しく説明させて頂くと、
腰椎の関節(上の椎体と下の椎体  ex.第4腰椎と第5腰椎)の関節軸(=腰椎が動く方向)は矢状面(自分の身体の正面に対して縦方向)であるため機能的にも縦方向、つまり日常動作でいう『お辞儀』をする動作と、朝起きた時に皆さんがよくするあの動き、両手を伸ばして『う~ん』と身体を反らせて伸ばす動作しか担っていません。

『捻る(回旋)』動作は構造上、腰椎には不可能で、捻る動作を可能にしているのは胸椎なのです。胸椎の関節(上の椎体と下の椎体)の関節軸は腰椎のような矢状面ではなく、前額面(身体の正面に対して平行な面、つまり横方向 ※椎体によって若干角度は前傾している)である為、回旋運動が可能になります。

ですので、スポーツなどで一生懸命、腰を捻る動作を繰り返すと、骨の形状により行くはずのない回旋動作が加わり、上の椎体と下の椎体をつなぎ止める関節(=矢状面)に負担がかかり痛めてしまいます。

【矯正手順】

まず、歪んでいる腰椎にコンタクトして、助手に固定してもらい、コンタクトした腰椎に後方から刺激を入れ矯正します。

【どんな症状に効果的か?】

腰部痛や背部痛、股関節痛、下肢の痺れ、重だるさ、浮腫み、ヘルニア等の腰部症状に効果的です。
腰椎の矯正が矯正の中で最も技術的に難しく、この部分の矯正をする事により身体のバランスが変わり、劇的な症状の変化が見込めます。